「津液」とは、
「気」や「血」とともに体を構成する要素です。
一般的に「気・血・水」と言われる“水”のようなものではありますが、正確には体内にある血液以外の水分を「津液」と言います。
津液の働きは・・・
- 細胞に栄養を届ける。
- 汗や尿となり余分な熱や老廃物を体外に排出。
- 涙や鼻水となって異物を体外へ排出。
- 関節内の滑液となって関節の動きをなめらかにする。
- 鼻や口の粘膜や皮膚の潤いを保つ。
津液が不足(陰虚)の場合・・・
目や唇が乾燥傾向となり、不眠や便秘になりやすい。
体に余分な熱が残りやすく、熱感や寝汗を伴う事もある。
津液が過剰(湿)の場合・・・
汗や鼻水が多く出たり、頭が重い、体がだるい、下痢、胃に水が溜まった感じ、などの症状が出やすい。さらに雨や湿度の高い日は体調が悪くなりやすい。
津液が過剰(湿熱)の場合・・・
暑がりで汗っかき、胸の苦しさ、吹き出物などの皮膚疾患がおきやすい。湿が体内の余分な熱と結びつき、様々な病気を引き起こす。