五臓六腑(ごぞうろっぷ)とは①

東洋医学では生体機能を五臓 「肝・心・脾・肺・腎」(「カン・シン・ヒ・ハイ・ジン」)

六腑「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」(「タン・ショウチョウ・イ・ダイチョウ・ボウコウ・サンショウ」)に分類します。

臓腑の間には表裏関係があり、1つの対となっています。

また、五行に属し相生・相克(ソウセイ・ソウコク)関係を持ちバランスを保っています。

五臓六腑は「気・血・水」などの生成・運搬・貯蔵を担うなどの東洋医学独特の考え方があり、現代(西洋)医学でいう臓器の働きとは必ずしも同じではありません。

 

肝の働き

・気血の流れをコントロールする。
・血の貯蔵、解毒。
・胆のコントロール。

機能亢進

怒りっぽくなる、目の充血・痛み、口の苦さ、ノドのつかえ、腹部の張り、月経不順など。

機能低下

筋肉の痛み・つり、爪割れ、抑うつ状態、目のかわき・かすみなど。

働きを乱す原因

ストレス、過労、栄養不足。

関連する臓器(腑)

 胆

 

心の働き

・感情・感覚・施行などのコントロール  
・全身に血を送るポンプ  
・汗の分泌をつかさどる 
etc・・

 

機能亢進

発熱、イライラ、不安になる、動悸、口内炎など

機能低下

自律神経の失調、不眠症など ☆働きを乱す原因

睡眠不足、肥満、ショック、持続するストレス

関連する臓器

(腑)・・・ 小腸

 

脾の働き

・消化吸収をコントロールし、「気・血・水」の生成・運搬を行う。  
・「血」がもれ出ないようにする
・「気・血・水」や内臓などを上へ持ち上げる働き。

機能低下

腹部膨満、下痢、内臓下垂、皮下出血、不正出血、手足のだるさ、ムクミなど

働きを乱す原因

過労、湿度、食事の不摂生

関連する臓器(腑)

肺の働き

・新しい気(大気)を取り込み汚れた気を排出する。
・「気・血・水」を全身に行き渡せる。
・発汗や水分の排出(腎へ送る)。 
etc・・

 

機能低下

風邪を引きやすい、疲れやすい、咳・痰・鼻水、節々の痛み、のどの痛み、乾きなど・・

働きを乱す原因

冷え、乾燥、ウィルス

関連する臓器(腑)

大腸

 

腎の働き

・「精(セイ)」をたくわえ、成長・発育
・生殖や体内の水分代謝に関与する。

※親から授かった「先天の精」と食物や大気から作られる「後天の精」を合わせて『精』という。

 

機能低下

のぼせ、耳鳴り、めまい、不眠、腰のだるさ、寝汗、身体の冷え、不妊など

働きを乱す原因

冷え、過労、睡眠不足…

関連する臓器(腑)

膀胱

 

五臓六腑の変調は身体のコリとなって現れます。 鍼灸マッサージのツボ刺激で身体の中から健康に!

気になることがあれば、気軽にご相談ください

「 疲れた〜 ダルイ〜」といった状態は、身体のエネルギー不足⇒腎との関係が大きいのです!

人の身体はバッテリー残量が表示されません。疲れや冷え・ストレスなどで消耗し、睡眠・栄養で回復します。 これから腎のエネルギーを消耗しやすい時期です。 

今の状態を自分で意識して、疲労回復が追いつかない時はレストにご相談ください。

 

胆(タン)の働き

・胆汁の貯蔵、分泌をし、消化吸収を助ける。

機能低下

口が苦い、耳鳴り、黄疸、情緒不安定など

働きを乱す原因

過労、ストレス、イライラ

関連する臓器

「肝」と密接に関係しており、肝の失調により不調が生じる。