良く耳にするツボとは何ですか?

  • 2025年01月27日

一般的にツボと呼ばれているポイントの正式名は「経穴(けいけつ)」です。

気血などが滞りやすい箇所がツボとなっています。
血管や神経が密集していることが多いです。
現在WHOでは361か所あると定められています。

ツボとツボをつなぐルートを経絡(けいらく)と呼びます。
臓腑と体表を結ぶ経絡は12本あります。(現在の臓器と解釈が異なる部分があります)
その経絡は気血の通り道、その経絡の途中で滞りやすいポイントが経穴(ツボ)です。

外科手術が行えなかった二千年以上前、体の外側の反応(ツボ)を刺激して、内側(臓腑)を整える目的で発展した東洋医学。ツボは内臓の状態を知る指標であり、治療ポイントとなります。

ツボは、生活・仕事・骨格・体質・遺伝… 要因によって反応には個人差があります。
正確にツボ(経穴)を見つけ、適切な刺激を加えることで、滞っていた気血水(津液)を巡らせます。(鍼灸師の腕の見せ所です)

例えると、線路や道路のラインが経絡、駅や渋滞しやすいポイントが経穴(ツボ)となります。
凝っている状況は、駅の混雑、道路の渋滞、通信速度の低下といったところでしょうか。体内で気血が滞ると痛みや不調につながります。

指圧マッサージは、指でツボを圧迫することで体へ刺激を与えます。
鍼では指の代わりに細い針を使います。直接、ツボへ針を刺すことで刺激を与えます。
お灸は、もぐさを用います。 熱刺激をツボへ与えることで刺激を与えます。

当院では、患者様のご希望と体質や体調を確認したうえで、より効果的な治療となるよう「鍼・灸・マッサージ」の組み合わせをご提案しています。