鍼灸とは

鈴木院長に聞いてみました。

    鍼は精神疾患などのメンタルの不調にも効果がありますか?

    鍼治療は、うつ症状や適応障害など、ストレス原因の不調にも効果があります。 自律神経失調症と診断された、病院で検査をしたが問題がなく不定愁訴(しゅうそ)と言われた・・ いろいろな理由でお困りの方がいらしています。鍼灸治療を含む適切なケアやきちんとした養生で症状が改善するケースは多いです。 新型コロナウイルスの感染拡大期は、うつっぽい状態となり学校に行けなくなるお子さんが増えました。ご家族から相談を受けて鍼を試してもらったところ、数回の治療で学校へ行けるようになったと喜んでいただけたケースが多かったことを思い出しました。

    鍼灸治療はどれぐらいで効果が出ますか?

    治療直後に体調の変化を感じる方もいらっしゃいますが、鍼灸治療は皆様の自然治癒力を高めて回復するきっかけとなります。翌日や翌々日にじわじわ効果を感じる方が多いです。 定期的に続けることで鍼治療の効果が出やすい体質(自然治癒力により回復しやすい体質)になってきます。

    鍼灸を受けに女性の患者さんも多く来られますか?

    当院の男女比は約半々です。 女性の方にも安心して鍼灸治療を受けていただけるように、専用のワンピース型の治療着を用意しています。 この治療着は必要な部位をファスナーやマジックテープで出せるようになっていますので、ご安心いただければと思います。 当院は鍼灸主任をはじめ女性スタッフがおりますので、担当のご希望がありましたら遠慮なくお伝えください。

    鍼灸治療にはどれくらいの間隔で通うといいのでしょうか?

    治療間隔は症状や患者様の体調により違います。 強い痛みの神経痛・ぎっくり腰など炎症を伴うケースでは、1~2日に後に続けて鍼治療を受けた方が早く改善します。 根深く強い症状を改善する目的ですと1週間以内に受けていただきたいです。症状が戻りきる前、治療効果が残っている状態で続けられると効果的です。 一般的には、治療しながら治療間隔を1週間に1度、2週間に1度・・と、間隔を空けていき、最終的には月に1回位のペースで、不調を予防する目的で通われる方が多いです。

    女性特有の体質に合わせた鍼灸治療などもありますか?

    例えば、PMSや生理痛、更年期症状なども鍼灸治療で対応できます。 体質改善に定期的ケアが必要なケースもありますが、生理の約1週間前に治療を受けていただくことで症状が緩和することもあります。 鍼治療は、全身のホルモンバランスや自律神経を整える効果があります。生理中でも鍼灸治療を受けることはできます。不安点などあれば気軽にご相談ください。

    妊娠中は治療を受けない方がいいのでしょうか?

    妊婦中も治療は受けられます。 お母さんがリラックスし身体が楽になれば、当然お腹の中の赤ちゃんも喜んでくれるはずです。 負担のかからない姿勢で行う、安定期に入る前に強い刺激を控えるなど、気を付けて施術を行います。少しでも不安のある場合は、遠慮なく仰ってください。

    良い鍼灸院の選び方を教えてください。

    「なかなか良い治療院が見つからないんだ~」というお声を以前よりも耳にします。 例えば肩・腰・膝など、その部位の痛みを治す目的の治療で改善される場合は、接骨院さんなどで行われている局所治療で良いと思います。 しかし、局所治療で痛みが取れない、痛みが複数ある、かばった負担によりバランスが崩れる、痛み止めのせいで胃腸の不調も・・ 全身治療が必要なケースは多いと思います。 そういった場合は、自由診療となりますが全身治療が行える、お近くの治療院を探すと良いでしょう。 全身治療は、例えば左腰の痛みを訴えてこられた患者様に対して、左腰の治療だけではなく、かばう反対側の右腰・不自然な歩き方で股関節~下肢の筋緊張・胃腸の反射でお腹の張り・慢性の首から背中のコリ・手にある腰痛のツボ、痛みのストレスで頭部もこり…と、からだ全体を診る治療です。 自覚のない方が多いのですが、痛みをかばい不自然な姿勢で仕事や生活をしていると、他の部位に負担をかけていることが多いです。 もし、その方に寝不足や疲労、メンタルを含めた体調不良があった場合には、同時にその治療も必要です。自然治癒力を高める治療と腰痛の回復に専念できるコン […]