鍼灸
鍼治療とは
~東洋医学的概要~ 病変のある部位や臓腑と関わりの深い経穴(ツボ)に、専用の鍼を用いて刺激を加える治療法です。 経穴を刺激することにより経絡を通る気や血の流れが改善され、さらに陰陽のバランスを整えて本来の健康な状態に戻すものです。 また自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせる効果もあります。 鍼治療は古代中国で始まり、日本では江戸時代に確立され広まりました。 明治時代に蘭学が入り現代に至るまで西洋医学が主流となりましたが、代替医療として様々な症状に対する有効性がWHO(世界保健機関)にも認められています。 鍼の効果は、筋肉をゆるめて痛みなどを緩和する、白血球数が増加し免疫力が上がる、血流が活発になり代謝が上がる…、などがあげられます。 こちらのサイトも参考になります↓ (公益社団法人)日本鍼灸師会 鍼灸の適応症 日本で最もよく用いられている鍼治療法は「管鍼法(カンシンホウ)」という、江戸時代に「杉山 和一」によって考案された方法です。 鍼管(シンカン)に入れた鍼の柄を叩き刺入することで、痛み(切皮痛)を和らげます。 鍼管は以前ステンレス […]
灸治療とは
灸治療とは、乾燥させた蓬(ヨモギ)の葉からなる艾(モグサ)を燃焼させ、その温熱を利用した治療法です。 当院では、構造上ヤケドの心配が極めて少なく、熱刺激の柔らかい『温灸』を使用しています。 効果としては、増血作用(赤血球増加・血流改善)や、免疫機能の向上(白血球増加)などがあります。 灸は特に冷えを伴う症状に効果的なので、寒いこの季節にオススメです。 【余談】 「灸」は約三千年前の古代中国の北方地方に端を発し、鍼や湯液などの伝統中国医学として、遣隋使や遣唐使(600~894年)により日本へ渡ってきたと言われています。 徒然草に「40歳以上の者は三里に灸をすると、のぼせ(高血圧)を引き下げる」とあったり、奥の細道では「三里に灸すゆるより」と旅路での足の疲れを癒すなど、灸は庶民的な民間療法としても伝わっていきました。 「灸」という言葉が、子供などを強く叱る意味の「灸を据える」「○○にお灸」など、お仕置き・制裁などの例え(隠喩)として残るのは、民間療法として一般的だった証です。 ※90年頃までは、新聞記事などに「汚職○○に厳しいおキュウ」などと書かれたこともありますが、「お灸は東アジアの […]