経絡(脾・胃経)とは

    「経絡(けいらく)」とは・・ カラダを上下に直行する「経脈(けいみゃく)」と、 カラダを左右に横行する「絡脈(らくみゃく)」の総称です。 全身を網の目のように分布し 「気血」を運搬するルートになります。 『脾経・胃経(ひけい・いけい)』 ・・・消化吸収と水分の運搬をコントロールします。 脾・胃のトラブル・・・   口の中が苦い甘い、食事が美味しくない。   口内炎や口角炎など口の中や唇に反応が表れやすい。   消化不良や食欲不振、全身のだるさも起こしやすいです。 脾を養うのは「甘味」です。 (かぼちゃ、トマト、ナス、豆腐など)

    経絡(肺・大腸経)とは

    「経絡(けいらく)」とは・・ カラダを上下に直行する「経脈(けいみゃく)」と、カラダを左右に横行する「絡脈(らくみゃく)」の総称です。 全身を網の目のように分布し「気血」を運搬するルートになります。 『肺経・大腸経(はいけい・だいちょうけい)』 気(呼吸)及び汗・尿・便の排泄をコントロールします。 肺・大腸のトラブル   風邪を引きやすくなり、咳・喘息・鼻水などの呼吸器系の症状が表れやすい。      肌や皮膚のトラブルも起きやすい。   また肺の機能が低下して津液が滞ると大腸が乾燥して便秘しやすくなる。 脾を養うのは「辛味」です。(玉ねぎ、大根、長ネギ、ニラなど)

    経絡(腎・膀胱経)とは

    「経絡(けいらく)」とは・・ カラダを上下に直行する「経脈(けいみゃく)」と、カラダを左右に横行する「絡脈(らくみゃく)」の総称です。 全身を網の目のように分布し「気血」を運搬するルートになります。 『腎経・大腸経(じんけい・ぼうこうけい)』 成長・発育・生殖をコントロールし、体内の不要な水分を排出します。 腎・膀胱のトラブル 腎の精気を貯蔵する働きが低下すると、腰や膝のだるさ・痛み、耳鳴りなどの症状がおこりやすくなります。 また水分代謝の機能低下により、むくみや頻尿などの症状がおこります。 腎を養うのは「鹹(かん)=塩味」です。 (しじみ、あさり、ひじき、のり、など・・)

    疲労・倦怠感とは

    疲労・倦怠感の養生法・・ 体を元気にしてくれるパワーの源は『気』です。 気は老化や過労、精神的ストレスなどで消耗してしまいます。 気は食物を消化吸収する『脾(胃)』で作られるので、脾をいたわる事が気の不足解消につながります。 また気を補うには体質に合った漢方薬や鍼灸を取り入れたり、十分な栄養および休養を取ることがポイントです。 オススメのツボ! 体内の余分な水分を取り除くツボ「豊隆(ホウリュウ)」を刺激しましょう。 ※膝の外側のでっぱった骨と外くるぶしの中間。

    むくみとは

    むくみの養生法・・ むくみとは、体内で「津液」の代謝が悪くなり、多すぎてあふれている状態です。 お腹が冷えて下半身がむくむ、全身が冷えて腰や膝がだるい・・・ などは、胃腸や腎の機能低下によって起こります。 両者の働きを良くするには、全身を温めることと、 ・胃腸に良い…もち米やエンドウ豆 ・腎に良い…くるみや黒豆 などを摂り入れると良いでしょう。 オススメのツボ! 津液の巡りを良くするツボ「太谿(タイケイ)」を刺激しましょう。 ※内くるぶしとアキレス腱の間のへこんだ所。 夕方以降に足が重ダルかったりするのは、むくみが原因のことが多いです。 むくみ自体のつらさも不快ですが、むくみは「コリ・痛み・疲れ」の原因になっていることがあります。 「ひざの屈伸や足首まわし」などで動かしたり、足を高くして横になったり、しっかり入浴して温まるのがむくみの解消に効果的です。 もちろん十分な睡眠や栄養は基本ですが、マッサージや鍼灸はむくみにも効果があるので気軽にご相談ください。

    冷えとは

    「冷え」は血や気の停滞につながる万病のもとです。 体を温める陽気の不足が原因です。 「胃腸」の陽気が不足すると消化不良になり、下痢をしやすくなります。 「腎」の陽気が不足すると、腰や下半身の冷えが強まり、むくみや多尿を起こします。 胃腸の働きを良くする→ニラ・山いも 血を補う→イカ・レバー 気血の流れを良くする→そば・ニンニク これらのような食品や漢方、また日光浴で 陽気を取り入れるのが重要です。 オススメのつぼ! 体内の気血の巡りを良くする「三陰交(さんいんこう)」を刺激してみましょう。 内くるぶしから指4本分上、骨沿いのすぐ後ろです。 ☆冷えは、コリ・痛み・風邪など様々な不調の原因になります。  下半身など冷えやすい所の保温が重要です。  温まりにくい時は「使い捨てカイロ」がとても役立ちますよ!

    カゼの養生法とは

    「カゼ」の養生法 病気には、体の機能が低下して起こるものと、悪いもの(病邪)が外から侵入して起こるものとがあります。 カゼは身体に吹き込むすきま風のような「風邪(ふうじゃ)」が主な原因です。 体に侵入した病邪と体の抵抗力との闘いが、カゼの様々な症状なのです。   <カゼの主な養生法> ・漢方―葛根湯 ・体を温める食材―長ネギ・しょうが… ・体を冷ます食材―大根、ゴボウ…   お勧めのツボ 「風邪」が出入りする「風門(ふうもん)」を ドライヤー・熱めのシャワー・使い捨てカイロなどで温める。   場所 首を曲げた(下を向いた)時にでっぱる骨から、 2つ下の背骨で指2本分外側) ちょっとでも「風邪っぽいかな?」 と、思ったら早めの養生が重要です!   体力のあるうちは、しっかりと暖くして寝るなどして、汗をかくことで抜けるカゼもあります。 しかし、風邪(ふうじゃ)が体の奥へと進むと、つらい症状が増し治りにくくなります。 日ごろから睡眠と栄養をしっかり取り、それでも溜まる疲れは鍼灸マッサージで取り除きましょう! 自分自身の体力・免疫力が高ければ、病邪(びょ […]

    不眠の養生法とは

    睡眠の安定は”心”の状態が重要であると東洋医学では考えます。 精神活動の元となる”神”という物質が”心”におさまって安静になると、おだやかな眠りが訪れます。 心の興奮や逆に機能が弱くなると眠りの質が悪くなります。 【養生法】 ・眠りが浅い→消化に良いものを食べる(こんぶ・のり・・) ・ストレスで寝つけない→体を動かしてストレスを発散する(セロリ・緑茶・・) 【ツボ】 肝の機能を高める”肝兪(かんゆ)”を刺激しましょう。 場所 第9~10胸椎の左右外側、背骨より指幅それぞれ2本分のところ。 ※肩甲骨の下端を結ぶ高さの背骨(第7胸椎)から、2つ下のでっぱりが第9胸椎。   ☆「寝付けない、途中に起きる」といった睡眠の問題は、現在かなり多くの方が経験しています。 パソコンなどで目の使い過ぎが多い現代です、頭が興奮した状態ならば入浴や運動で良くなる場合もあります。 自律神経を安定させることのできる、鍼灸マッサージもかなり効果が出ています。 しかし、あまり改善しないようならば病院の受診も含め、自分に合った治療・養生で対応していきましょう。

    鼻水・鼻づまりの養生法とは

    鼻は「肺」との関係が深いです。 「肺」の機能が低下すると、余分な水分である「伏飲(ブクイン)」が鼻にあふれだして、鼻水や鼻づまりの原因となります。 【養生法】 ・黄色っぽい鼻水の時は・・・ 肺に熱がこもっているので「豆腐・ゴボウ」など肺の熱を  とる食事を取り入れる。 ・水っぽい鼻水の時は・・・  →脾(消化)の働きが低下して   いるので「しいたけ・山いも」など   脾の機能を高める食材を取り入れる。 【ツボ】 「列缺(レッケツ)」  鼻の機能を高め、鼻の通りを良くする。  (場所)手首の親指側の骨のでっぱりにそって、手首のシワから指2本分。   のどの炎症等の問題がなければ、適度な「辛さ」も肺を補います。 代謝も上がるので試してみてください。

    頭痛の養生法とは

    頭痛の養生法(病気が原因ではない慢性の頭痛の対処法) ズキズキと同じ場所が痛む→血の滞りが原因(→気血の流れを良くする「酢、にんにく」が良い) 吐き気を伴う→食生活の乱れで脾の機能の低下が原因(→脾の機能を回復させる「あずき、こんぶ」が良い) 頭が張るように痛む→ストレスで肝の機能が乱れることが原因(→気の巡りを良くする「そば、大根」が良い) 【ツボ】 「風池(フウチ)」 身体の上部に偏った陽気を整えて、頭痛を和らげる (場所)後頭部の髪の生え際、首すじの太い筋肉と横の筋肉の間にある。