あん摩(按摩)は中国で生まれ、日本に伝来した後、奈良時代から盛んに行われるようになりました。本来東洋医学でいう気血や経絡というツボのルートの変調を調整する目的でスジに沿ってアプローチします。
一方、指圧はアメリカから伝来したカイロプラクティックなどの手技療法の影響を受けて発展した比較的新しいもので、筋肉や神経、内臓機能を調節する目的で押すことの圧反射によって体の自然治癒力を活性化させる手技療法です。
あん摩が全身の流れを促すように身体を『揉み・さする』のに対して、指圧は硬いコリに対して主に『親指でじっくり押す』のが特徴です。
現在では、「あん摩」よりも「指圧」と書かれた看板を見かけるようになりましたが、それは現代のストレス社会の影響で、あん摩が主流だった頃よりコリがより強固になっているからかもしれませんね。
(2012-03-02 アメブロ鍼灸指圧マッサージ レストより再掲)