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東洋医学

    病気の外因について 寒邪(かんじゃ)編

    『寒』は寒冷の気をもつ病邪で、肌や呼吸器官・内臓に侵入します。 そのため体内の陽気が衰えて、寒気や発熱、さらに冷えを伴った吐き気や下痢などの症状も起こります。 また冷えによって気血の滞りや体のこわばり・痛みが出ることもあります。 寒邪の予防には、体を外からは防寒し、内からは食養で温めることが重要です。 食養にはネギ・ショウガ・しそ・シナモンなどがおすすめです。 マフラーやネックウォーマーで首の保温、手袋の着用などの防寒は一般的ですが、腰やお腹などに使い捨てカイロをあてるのも有効です。 それと、上半身はしっかり着込むのですが、下半身の保温が不十分な方も多いと思います。 最近は、おしゃれで機能的なインナーもあります、気になった方は試してみてください。 まだまだ油断できない陽気です、しっかり「寒邪」を防ぎましょう!

    病気の外因について

    病気になる原因は、「外因」 「内院」 「不内外因」の3つに分類されます。 「外因」とは体の外部から侵入してくる病邪ののことです。 自然界には、「風・寒・暑・湿・燥・火」の6つの気があり、気候の変化によって万物を育む働きがあります。 この「六気」に過不足があると体に悪影響を及ぼします。 病邪となった「六気(六淫)」は口や皮膚から体内へと侵入していき、体の抵抗力より病邪の勢いが強いと病気を発症しやすくなります。 病邪の種類によって症状も治療法も異なります。 首などが冷えて調子を崩す(寒) 乾燥による鼻・ノド等粘膜へのダメージ(燥) 手洗いうがいで予防するウイルスなどは現代的ですが、 これらが外因にあたります。

    冷え症の養生法とは

    人間の体は寒さや暑さに応じて体内の血液分布が絶えず変化し、体内の温度を調整しています。 このバランスが崩れると体の部分的な冷えのみならず、「むくみ、肩こり、風邪、アレルギー、胃もたれ」などの症状が起こりやすくなります。 冷え症は運動不足や食生活の乱れ、またストレスによって自律神経が失調することでも起こります。 (食養) ・胃腸の働きを高める..→山いも、くるみ ・血を補う..→イカ、レバー ・気の流れを良くする..→そば、みかん 【今月のツボ】 「照海(ショウカイ)」 ・足の内くるぶしの下の凹んだところ。 ・このツボをしばらく押した後、足首をよく回すと血行が改善されます。

    高血圧の養生法とは

    高い血圧は脳や腎臓などの血管に負担をかけて、脳出血や狭心症、腎不全などの症状を引き起こす恐れがあります。 加齢による動脈硬化だけでなく、不安やイライラ、肩こり、冷え、睡眠不足などの症状で高血圧が起こりやすくなります。 これら心身の疲労を解消させることで、血圧は安定しやすくなります。 (食養) 塩分・動物性の脂質を減らし、「コンブ・柿・セロリ・アスパラガス」などに含まれる成分が効果的です。 【今月のツボ】 「勇泉(ユウセン)」=血圧を下げるのに効果的。 ・足の裏の真ん中より少し上の凹んだところ。 これからの寒い時期、特にトイレや風呂場などの温度差がある場所は気をつけましょう!

    疲労・倦怠感・秋バテの養生法とは

    今月は寒い冬に備えて元気を取り戻しましょう! 体質、加齢、過労などによって気が不足するタイプ。  →しっかりと睡眠をとり気を回復させる+山いもや肉類で気を補う。 脾の機能が低下して、食欲がない・下痢をしやすくなるタイプ。 →お腹をいたわる食生活+そら豆・はと麦・生姜等で食欲を回復。 食べ過ぎや運動不足で痰(タン)という余分なものがたまり気血の巡りが悪くなるタイプ。 →運動に加え、脂っこいもの・甘いものを控える+キュウリや大根で痰を取り除く。   【今月のツボ】 「気海(キカイ)」=気が入り集まる ・ヘソの下、指幅で2本分のところ。 朝晩を中心に冷えてくるので、風邪を引いたり体調を崩しやすい時期です。 しっかりと湯船につかったり、温かい飲食物をとるようにして、身体を温めるようにすると良いでしょう。

    夏バテの養生法とは

    夏の極端な暑さは「暑邪」となって体内に入り込み気を消耗させます。 また湿気からくる「湿邪」も消化吸収(脾胃の機能)を低下させて気の不足を招きます。 冷たい物の摂り過ぎで体内の水分が停滞し、脾胃が不調になるタイプ。  →あずき、スイカ、とうもろこし、トウガンなどで余分な水分を排出する。 夏の間に頑張り過ぎて、夏の終わりから秋口に体調を崩すタイプ。  ⇒皮膚の乾燥や強い倦怠感が起こり気と陰液を消耗させる。  →山いも、しいたけ、ジャガイモ、なつめなどで気や陰液を補う。   【今月のツボ】 「足三里(アシサンリ)」=脾胃の働きを高める ・スネの外側の筋肉が始まる所、ひざの皿の下端から指4本分くらい下。 冷たい物の摂り過ぎタイプは、温かい飲食物を摂るようにしましょう。 眠気やダルサを感じたら、ちゃんと休養をとり無理はダメです。 8月下旬の涼しくなった頃からは、風邪症状やアレルギー、身体の痛みなど調子の悪い方が激増しました。 でも実はエアコンが普及した現代、夏の暑さ負け(夏バテ)は減っていると思います。   エアコンでほどほどに室温を管理ができると・・  →食欲が落ちず食べら […]

    めまいの養生法とは

    めまいの養生法 ~タイプと食養~ ストレスが多くイライラしやすい 耳鳴り・頭痛を伴う回転性のめまい 肝気が停滞して上昇するので… ★肝の熱を下げる=セロリ・トマト・緑茶 息切れがしてフラフラする    →気血が不足して上にのぼらない… ★充分な休養・栄養が必要=肉類・人参 手足がほてり動悸を伴う →肝の陰液が不足し熱が上昇するので… ★肝腎の陰液を補う=山いも・黒ゴマ 休んでも回復しない、吐き気・眠気を伴う →体内に余分な水分が停滞…★水分の代謝を良くする=ハト麦・大根   【今月のツボ】 『百会(ヒャクエ)』=上昇した陽気を抑え、熱を冷ます作用がある 頭のてっぺんで、左右の耳の一番高い所を結んだ線の中央 「めまい」も様々な理由が考えられます。 耳鼻科などへの受診もきちんとした後にご相談いただければと思います。

    のぼせの養生法とは

    顔や首がカーッと熱くなってのぼせるのは、体を温める陽の作用が、冷やす陰の作用に対して強くなりすぎたためです。 【のぼせのタイプと養生】 1、イライラして怒りっぽくなる   =肝の気が停滞  ・運動などでストレスを発散させる  ・セロリ・そば…=気の流れを良くします 2、午後~夜中にかけて顔がほてる   =陰液を消耗して、焦りや不眠を伴う  ・過労を避ける、水分を取る  ・梨・牛乳…=陰を補う 3、暑がりで緊張した時や少し体を動かしただけで汗をかく   =体を温める陽の作用が強い  ・体の熱を冷ます  ・きゅうり・トマト…   【今月のツボ】 「太衝(タイショウ)」=肝の機能を高める ・足の親指と人差し指の骨の間をたどり、骨のでっぱりにぶつかる手前の凹んだ所。 のぼせにもこのように様々なタイプがあります。 基本的に足もとが冷えて血行が悪いと、気がのぼりやすく症状が強まることがあります。 この時期はエアコンで冷えていることもあります。 半身浴や足湯だけでもいいのでお湯につかれると、のぼせ改善にも効果的ですよ。

    腰痛の養生法とは

    慢性の腰痛の多くは、体内に原因があります。 一般に痛みは、『冷え、気血の停滞、熱(炎症)』が原因で起こります。 また腰は「腎の府」と呼ばれ、腎の機能低下でも起こります。 ・下半身が冷える…津液の巡りが悪い。  →しょうが・シナモン(体を温める)  →あずき・そら豆(津液の巡りを良くする) ・腰や膝がだるい…腎の機能低下。  →ヤマイモ、えび、にら、くこの実 ・押すと痛む…気が滞りうっ血する。  →そば・酢(血の流れを良くする) 【今月のツボ】 ・「太谿(タイケイ)」 ・腎の機能を高める ・内くるぶしとアキレス腱の間のくぼんだ所 最近は整形外科などで検査をしても問題のない腰痛も増えていて、お医者さんもストレスが原因の腰痛があることを認めています。 重たいものを持ったり、体の使いすぎからくる腰痛は一般的ですが、最近はデスクワークで同じ姿勢のまま固まる、歩かないなどの運動不足が問題になるケースも目立ちます。 まずは、同じ姿勢で固まらないように時々身体を動かしましょう! さらに入浴やストレッチ・ウォーキングなどで少し汗をかけると、全身の代謝が良くなり腰痛改善にも効果的です♪ もし、それでも改善 […]

    肩コリの養生法とは

    肩コリにもいろいろありますが、「気・血・水」が停滞してコリやだるさを引き起こすものが大半です。 主に3つの原因があげられます。 「気」・・・イライラや緊張で気の流れが乱れる。 「血」・・・姿勢不良などから血流が滞り肩首が硬くなる。 「水」・・・運動不足で体内に余分な水分がたまる。 それぞれの流れを良くする食べ物 「気」→ そば・大根・・ 「血」→ にら・にんにく・・ 「水」→ 小豆・こんぶ・・   【今月のツボ】 ・「外関(ガイカン)」 ・肩コリ全般を改善する ・(場所)手の甲側、手首から肘に向かって親指幅2本分の所。腕の2本の骨と骨の間。 痛みが「使い過ぎないで!」という身体からの注意信号であるように、肩コリも「寝不足、運動不足、風邪気味、内臓のバテ・・・」身体からのメッセージであることが多いです。 特に肩コリは、原因や適切な改善方法に個人差があります。もしお困りの時は、気軽にレストへご相談ください♪