手の経絡(けいらく)とは

    手の太陰肺経(たいいんはいけい) 上腹部から始まり、大腸、肺、のどを巡り、腕のつけ根のツボ「中府(チュウフ)」を通り、親指の先「小商(ショウショウ)」で終わる。 「主治例」・・・せき・ぜんそく・息切れ・のどの痛みなど オススメのツボ「魚際(ギョサイ)」 (場所)親指の下にふくらんだ筋肉の真ん中あたり、肌の表裏のさかいめ。 (効果)のどの痛みや不快感。スマホ等での親指の疲れにも効果的。   手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい) 人差し指のツボ「商陽(ショウヨウ)」から始まり、肩甲骨を回って鎖骨の上で分岐する。一方は首から顎を上り鼻わきの「迎香(ゲイコウ)」で終わる。もう一方は肺から大腸へ下る。 「主治例」・・・便秘・腹部の張り・歯痛・首肩こり。 オススメのツボ「曲池(キョクチ)」  (場所)肘を曲げた時にできるシワの外側のはじっこ。  (効果)腕の疲れや肘の痛みにはもちろんですが、首肩こりにもオススメ!!   手の少陰心経(しょうしんけい) 心臓から始まり3枝に分かれ、一方は小腸、もう一方は目につながる。もう一方は脇の下「極泉(キョクセン)」で体表に出て、腕を下り小指「少衝 […]

    足の経絡(けいらく)とは

    あしの陽明胃経(ようめいいけい) 小鼻のわきから始まり目の下「承泣(ショウキュウ)」からアゴに下る。 その後(2度分岐し)3方向に分かれる。1つは頭部へ。 1つは鎖骨下から脾胃へ、もう1つは腹部、足の外側を通って足の人差し指「厲兌(レイダ)」で終わる。 「主治例」・・・胃痛、腹痛・張り、口内炎、眼科疾患、顎関節症など。 オススメのツボ「承泣(ショウキュウ)」  (場所)目のくぼみの下縁のまん中。  (効果)眼の疲れやかすみ乾きなどに効果あり! パソコンやスマホを使う方にピッタリ!!   あしの太陰脾経(たいいんひけい)   足の親指のツボ「隠白(インパク)」から足の内側を上がり、腹部と脇下で体内に分岐する。 腹部は脾胃を通り「心(シン)」へ、脇下はのどを通り「舌(ゼツ)」へ至る。体表は脇のツボ「大包(ダイホウ)」で終わる。   「主治例」・・・下痢・腹痛・生理痛、股関節・膝関節の痛み、下肢の冷え・むくみなど。   オススメのツボ「太白(タイハク)」  (場所)足の親指付け根の骨のすぐ後ろ、肌の表裏のさかいめ。  (効果)腹痛、下痢などお腹の調子が落ちている時に! 夏の疲れにも […]

    経絡(けいらく)とツボとは

    経絡(ケイラク) 臓腑から体表まで張りめぐらせている、気血の通り道を「経絡」といいます。 経穴(ケイケツ) 経絡上にある気の出入り口を「経穴(ケイケツ)(ツボ)」といいます。臓腑の不調があらわれるポイントです。   鍼灸・指圧マッサージでは、ツボを刺激して気血の流れを整え、関連する臓腑を活性化かせます。

    五臓六腑(ごぞうろっぷ)とは②

    東洋医学では生体機能を五臓 「肝・心・脾・肺・腎」(「カン・シン・ヒ・ハイ・ジン」) 六腑「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」(「タン・ショウチョウ・イ・ダイチョウ・ボウコウ・サンショウ」)に分類します。 臓腑の間には表裏関係があり、1つの対となっています。 また、五行に属し相生・相克(ソウセイ・ソウコク)関係を持ちバランスを保っています。 五臓六腑は「気・血・水」などの生成・運搬・貯蔵を担うなどの東洋医学独特の考え方があり、現代(西洋)医学でいう臓器の働きとは必ずしも同じではありません。   小腸の働き ・胃で消化され送られてきた飲食物を「精(セイ)」と「濁(ダク)」に分ける。 ・精を脾へ、濁を大腸に送る。 機能低下 消化不良、便や尿の異常。 働きを乱す原因 食生活の乱れ、ストレス 関連する臓器 「心」 ※「精」…身体に必要な栄養分、「濁」…身体に不要なもの。   胃の働き ・飲食物を消化し小腸に運ぶ。 機能低下 腹痛、嘔吐、胸焼け、げっぷ、食欲低下。 働きを乱す原因 暴飲暴食、ストレス 関連する臓器 「脾」   大腸の働き ・小腸から送られた不要なものを […]

    五臓六腑(ごぞうろっぷ)とは①

    東洋医学では生体機能を五臓 「肝・心・脾・肺・腎」(「カン・シン・ヒ・ハイ・ジン」) 六腑「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」(「タン・ショウチョウ・イ・ダイチョウ・ボウコウ・サンショウ」)に分類します。 臓腑の間には表裏関係があり、1つの対となっています。 また、五行に属し相生・相克(ソウセイ・ソウコク)関係を持ちバランスを保っています。 五臓六腑は「気・血・水」などの生成・運搬・貯蔵を担うなどの東洋医学独特の考え方があり、現代(西洋)医学でいう臓器の働きとは必ずしも同じではありません。   肝の働き ・気血の流れをコントロールする。 ・血の貯蔵、解毒。 ・胆のコントロール。 機能亢進 怒りっぽくなる、目の充血・痛み、口の苦さ、ノドのつかえ、腹部の張り、月経不順など。 機能低下 筋肉の痛み・つり、爪割れ、抑うつ状態、目のかわき・かすみなど。 働きを乱す原因 ストレス、過労、栄養不足。 関連する臓器(腑)  胆   心の働き ・感情・感覚・施行などのコントロール   ・全身に血を送るポンプ   ・汗の分泌をつかさどる  etc・・   機能亢進 発熱、イライ […]

    五行論(ごぎょうろん)とは

    東洋医学には「五行論」という考え方があります。 これは自然界すべてのものを「木・火・土・金・水」(モク・カ・ド・コン・スイ)の5つに分類するというものです。 それぞれには特性があり、また互いに相手を強める作用(相生関係)、相手を抑制する作用(相克関係)を持ちバランスを保っています。 「木」・・のび広がっていく性質 「火」・・温熱・上昇の性質 「土」・・生み育てる性質 「金」・・変化・収縮の性質 「水」・・下ろす、潤おす性質  

    虚実(きょじつ)とは

    治療を行ううえで重要な考え方の1つとして「虚実」があります。 「虚証(キョショウ)」とは、体にエネルギーが不足している状態のことです。 あらわれる症状は、不足しているものや部位によりさまざまですが、症状が軽く長引きやすいことが多いです。 治療は不足しているものを補います。(補法)   「実証(ジッショウ)」とは、体に余分なものが溜まっている状態のことです。 急激に強い症状が発現しますが、比較的に回復が早いのが特徴です。 病邪を特定し取り除く治療を行います。(瀉法)   【気】  東洋医学でいう「気」は、生命活動のエネルギー源であり、活動を推進する重要なものです。 気が不足(虚/キョ)している状態を「気虚(キキョ)」といいます。 倦怠感・食欲不振・手足の冷え、自汗(ジカン※)などの症状が現れます。 実証(ジッショウ)には気の流れが滞る「気滞(キタイ)」、逆行する「気逆(キギャク)」があります。 気滞は精神の抑うつや腹部の張り、おならなどの症状。 気逆は咳やげっぷ、胃のむかつきや吐き気、イライラなどの症状が現れます。 ※自汗:暑くなくてもじっとりと汗ばむ状態。 &nbs […]

    マッサージ・指圧治療とは

    マッサージはヨーロッパで生まれた手技療法で、直接皮膚に触れて施術します。 按摩とは逆で、手足の指先など末端部から心臓(体の中心)へ向かって行われます。 筋肉・関節・腱・皮膚へのアプローチをすることで、血液やリンパの流れの滞りを解消をはかります。 また、皮膚の保湿といった美容効果や心身の緊張を和らげる、リラックス効果的があります。   【指圧療法】 指圧療法とは・・ 指圧は手指や手のひらでツボを押して刺激を与える手技療法です。 按摩の手技に柔道整復術などを融合させ日本独自の療法として確立しました。 その後、浪越徳治郎氏が「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」のキャッチフレーズで指圧の効用を一般の方に広めました。 症状や目的に応じて、押し方・圧の強さ・押す時間などを使い分けます。 押圧により皮膚の触角と圧覚を刺激し、反射作用で体を調整します。 日本で唯一の指圧専門校を浪越徳治郎氏が創設しました。

    按摩(あんま)マッサージとは

    「按摩(あんま)」は中国で生まれた手技療法で、「按」は押さえること、「摩」はなでることを指します。 気血の流れを良くし、筋肉のコリをほぐし、不調を改善する療法です。 日本には奈良時代に伝わり、独自に発展し「揉み」を中心とした施術が医療としても行われてきました。 按摩はさまざまな手技を衣服の上から加えます。 体の中心から外側(心臓に近い所から末端)に向かって施術をします。 【按摩の手技】 ・揉捏(じゅうねつ)法: 手指でつまんだり揉む ・圧迫法: 手のひらや指で圧をゆっくり入れる ・振(しん)せん法: 手指を震わせ振動を与える ・叩打(こうだ)法: 手指で体表を叩く 「按摩」は中国の伝統的な手技療法の1つです。 「圧することで抑制し、なでることで調える」という意味の『抑按調摩(よくあんちょうま)』が語源のようです。 日本に伝わったころは「導引按矯(どういんあんきょう)」といって、体を押さえたり筋肉や関節を動かしたりして、身体に気をとり入れる方法だったそうです。 指や手のひらを使う「手当て」が基本の按摩は、その後も広く民間で行われてきました。 「手当て」の語源に按摩も関係していたのでしょう […]

    灸治療とは

    「灸」とはヨモギの葉から作られた「もぐさ」を燃焼させ、体を温める治療法です。 ヨモギの薬草効果と温熱により、血行や気血の流れがよ良くなり、様々な不調が改善されます。 現代では、皮膚に直接もぐさをのせる直接灸よりも台座にもぐさを置く間接灸が主流になっています。 昔ながらの直接灸もとても効果的ですが、レストでは筒の上にもぐさを置く間接灸を使用してます。 いっぺんに10ヵ所位のツボに温熱刺激が加えられるのでので、とても効果的なんです!