あん摩と指圧の違い

    あん摩(按摩)は中国で生まれ、日本に伝来した後、奈良時代から盛んに行われるようになりました。本来東洋医学でいう気血や経絡というツボのルートの変調を調整する目的でスジに沿ってアプローチします。 一方、指圧はアメリカから伝来したカイロプラクティックなどの手技療法の影響を受けて発展した比較的新しいもので、筋肉や神経、内臓機能を調節する目的で押すことの圧反射によって体の自然治癒力を活性化させる手技療法です。 あん摩が全身の流れを促すように身体を『揉み・さする』のに対して、指圧は硬いコリに対して主に『親指でじっくり押す』のが特徴です。 現在では、「あん摩」よりも「指圧」と書かれた看板を見かけるようになりましたが、それは現代のストレス社会の影響で、あん摩が主流だった頃よりコリがより強固になっているからかもしれませんね。   (2012-03-02 アメブロ鍼灸指圧マッサージ レストより再掲)  

    肺とは

    肺について(五行論の“金”に属する) 肺は気の原料となる精気を取り込んだり、「津液」の代謝や免疫機能を司ります。 また、不要なものを体外へと放出したり、病原体を体表部で防御するバリアとしての役割も担っています。 肺の働きが低下し免疫力が落ちると、皮膚の不調や咳・鼻づまりや便秘などの症状が表れやすくなります。 私たちは、花粉症などのアレルギー疾患で起きるくしゃみや鼻水、アトピーなどの皮膚トラブルは「肺」が深く関わると考えます。

    灸治療とは

    灸治療とは、乾燥させた蓬(ヨモギ)の葉からなる艾(モグサ)を燃焼させ、その温熱を利用した治療法です。 当院では、構造上ヤケドの心配が極めて少なく、熱刺激の柔らかい『温灸』を使用しています。 効果としては、増血作用(赤血球増加・血流改善)や、免疫機能の向上(白血球増加)などがあります。 灸は特に冷えを伴う症状に効果的なので、寒いこの季節にオススメです。 【余談】 「灸」は約三千年前の古代中国の北方地方に端を発し、鍼や湯液などの伝統中国医学として、遣隋使や遣唐使(600~894年)により日本へ渡ってきたと言われています。 徒然草に「40歳以上の者は三里に灸をすると、のぼせ(高血圧)を引き下げる」とあったり、奥の細道では「三里に灸すゆるより」と旅路での足の疲れを癒すなど、灸は庶民的な民間療法としても伝わっていきました。 「灸」という言葉が、子供などを強く叱る意味の「灸を据える」「○○にお灸」など、お仕置き・制裁などの例え(隠喩)として残るのは、民間療法として一般的だった証です。 ※90年頃までは、新聞記事などに「汚職○○に厳しいおキュウ」などと書かれたこともありますが、「お灸は東アジアの […]

    鍼はなぜ効くのか

    針治療の原型は石器時代の古代中国で発明されたと言われています。 現在では、主に中国医学の理論に基づいて「経穴」(ケイケツ)というツボを中心に皮膚・筋肉に対して刺激を与える方法が一般的です。 鍼の刺激は脊髄から脳へ伝わり、自律神経系(交感神経・副交感神経)、内分泌系、免疫系等に働きかけます。 自然治癒力が向上すると「内臓機能の活性化・血液やリンパ液循環の改善・痛みやコリを和らげる」など作用があります。 古来から『未病治』という予防医学として発達した技術、現代人のさまざまな症状にも効果があります。 (2011-12-08 アメブロ鍼灸指圧マッサージ レストより再掲)

    東洋医学とは

    東洋独自の民族医学を「東洋医学」と呼んでいます。 これには中国・インド・朝鮮・日本などの伝統医学が含まれ、特に古代中国の医学が優れており、日本でも広く普及しました。 今の日本で東洋医学といえば鍼灸(物理療法)と漢方(薬物療法)を意味しています。 【余談】 当院で行っている全身治療(全体のバランスを調整)も東洋医学の思想が大きく影響しています。 しかし、東洋医学の思想や用語はちょっと分かりにくいのですよね・・ これから少しづつ取り上げていくので、よかったらチェックしてみて下さい。(^-^)/ (2012-02-13 アメブロ鍼灸指圧マッサージ レストより再掲)